レモン、好きですか?
時には飲み物に、また時には料理のアクセントになってくれて、ちょっとコンビニに行けば、レモンを使った商品がたくさんありますよね。
レモンを食べるときは、4等分や8等分にカットするのがベターですが、中には『丸かじりする』という強者もいます。
聞いているだけでヨダレの出そうなお話ですが、
『皮ごと行くなんて体に悪い!』
『いやいや、ビタミン総取りでむしろ良い』
『つーかレモン歯溶けるよ』
なんて意見が乱れとんでいます。
そこで、レモンを丸かじりすることで期待できる効果と、健康被害はあるのか、っていうところをまとめました。
疲れた体と美白に効果有り?レモン丸かじりのメリット
いきなり結論から言ってしまえば、『国産』の『無農薬』レモンなら、むしろ皮ごと行った方が良さそうです。
なぜなら、レモンの皮には様々な美容成分に加えて、抗酸化作用やによる老化防止や、クエン酸による疲労回復など、捨てるには勿体ない栄養がふんだんに入っているから。
その効能はたくさんありますが、ここでは『丸ごと』食べたときだけに特化したメリットをあげてみましょう。
美肌、しみ、アンチエイジングなどの美容効果
レモンといえばビタミンC、ビタミンCといえばレモンを思い浮かべるかと思います。
実は、レモンの絞り汁に比べて、皮に含まれるビタミンCの量はなんと5~10倍。
ほとんどの栄養が皮に集中していて、私たちはそれを『いらね』と捨てていることになります。
これはビタミンCに限らず、他にもクエン酸やポリフェノールなど、皮には健康と美容に良い成分がたーぷり。
・しみやしわをなくす
・肌のターンオーバー(入れ替わり)の促進
・肝臓にも良く、デトックス効果
・消化不良を改善して、お腹の張りやゲップをなくす
・コラーゲン生成の役に立ち、お肌にハリと潤いを与える
・新陳代謝を上げ、ダイエットや冷え性の予防にも
・ペクチンが食欲を満たすので、食べ過ぎにも〇
・メラニン色素を作らせず、新しいしみ予備軍の牽制に
などなど、挙げ始めたらキリがないですね…。
簡単に言うなら、『栄養を目的にレモンを5個食べるなら、丸ごとで1個食べた方が良い』ということ。
美容だけじゃない!老化症状の改善にも!
まぁ、美容と老化は切っても切れない関係でもありますが、レモンの効果は『老化防止』にもあります。
肝機能の向上により血液をサラサラにしてくれたり、抗酸化作用は様々なガン予防もできます。
そして、意外と知られていませんが、レモンの皮にはカルシウムも豊富に含まれています。
お肌のたるみにも効きますし、骨粗しょう症の予防や、間接痛の軽減にも効果的です。
レモンは、美容と健康なら真っ先に名前が上がるスーパーフルーツ。
丸ごとかじることでその恵みを余すことなく体に取り入れることができます。
疲労回復する
レモンに含まれるクエン酸は、乳酸を分解して疲労回復してくれる働きがあります。
美容サプリなんかでも、肌に良いやつだと効果の欄に『疲労回復にも良いよ』なんて表記があったりしますね。
市販のビタミン剤だけでも、寝起きが違ったりするのではないでしょうか?
他にも、整腸作用や肝機能の向上があり、『そもそも疲れにくい体』『循環する体』を作るには、丸かじりがもってこい。
ビタミンサプリよりも、天然のサプリ。
レモン丸ごと食べることで、美容効果、がん防止、疲労回復といった効能を、果肉だけ食べる何倍も摂取することになります。
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歯が溶けるってマジ?レモン丸かじりの健康被害の可能性
と、ここまでレモン会社のステマの如くレモンの良いところをご紹介してきました。
丸ごと食べる人は、『そら見たことか!俺は正しいんだ!がぶり!』なんて思うかもしれません。
が、それは早計かも。
レモンを丸かじりするに当たって、実は『良くないかも』とされていることもあります。
レモンをそのまま食べるデメリットと、悪影響なく食べる方法をご紹介していきます。
残留農薬や化学物質も食べている?
レモンを買うとき、『OPP・TBZ・イマザリル』なんて表記を見たことはありませんか?
また、輸入レモンは1個辺りの値段が安いですよね。
それは、ちょっと大袈裟に言えば、『日本では使っちゃいけないヤバイ農薬』が使われている証明です。
大袈裟に、とは言っても、大げさではないかもしれません。いわゆる『ポストハーベスト問題』ですね。
先程の成分含め、『レモン 農薬』とか『輸入 農薬』とか検索してみれば、今まで丸ごと食べていた事が怖くなるような情報が出てくるかと思います。
海外から日本に渡り、さらに店頭に並べて…
なんて、普通に考えてすっげぇ薬品まみれなのは想像に難しくないこと。
ついでに、商品としてよく見えるようにワックスなんかも塗ってあったりします。
国産でも農薬は使われている
『じゃあ国産ならいいんでしょ?』と思った方は注意。
国産と無農薬は話が別で、『無農薬』の表記がなければ同じことです。
レモンを丸ごと食べるということは、皮にたっぷり塗られた農薬や化学薬品を体に放り込んでいるようなもの。
少量なら良いかもしれませんが、レモンが好きで頻繁に食べている方は、ホームセンターのニスでも飲みまくっているようなものかもしれませんよ。
こんな話をしていると、スーパーに並んだやけにテラテラと光るレモンが、急に『作り物』のように感じてきてしまいますね。
『歯が溶ける』はガチだった
『レモンの皮で歯を磨くと白くなる』なんて都市伝説がありますが、絶対に絶対にオススメしません。
これは、歯のエナメルが溶けてしまう『酸蝕歯(さんしょくし)』という効果がねじまがって伝わったもの。
丸ごとに限った話ではありませんが、皮には強い酸が含まれていますので、酸蝕歯を引き起こしやすくなります。
『んなアホな』と思うかもしれませんが、酸蝕歯は知らないうちになっている方も多く、自分では深刻な症状になるまで気がつきません。
知覚過敏や、歯が黄色く見える、透けて見えるといった事に心当たりはありませんか?
それこそ酸蝕歯の症状です。
・食べたらすぐに水でゆすぐ
・頻繁に食べない
この辺りを心がければそこまで危惧することもありませんが、やはりレモンが好きでかじってばかりいる方は気を付けた方が良いかもしれません。
【まとめ】オーガニックのもの、処理したものだけ丸かじり推奨
結論は言った気がしますが、もう1度。
・丸ごと食べるのは栄養的にオススメ
・でも、農薬と酸蝕歯はヤバイ
と、こうなります。
酸蝕歯に関しては食べ方の問題で防げますが、農薬や化学物質は食べる前が大切。
こういったオーガニックのレモンなら好きなだけ丸かじりして良いですし、もしくは以下の手順で残留農薬などを洗い流すこもできます。
・塩や酢水で洗う
・洗剤で洗う
・重曹で洗う
・茹でる
茹でて丸かじりは爽やかさのかけらもない気がしますが、他の方法ならある程度農薬やワックスを落とすことが出来ます。
要するに、『買った輸入レモンをそのまま丸ごと食べる』のを避ければ良いわけですね。
デメリットを防ぎさえすれば、レモンはむしろ丸かじり推奨で、美容・健康ともに天然の果実からたっぷり貰えます。
ここまで副作用の少ない美容サプリなんてありません。
天然果実恐るべしですね。
そうそう、「レモン」って聞くと、ヨダレが出て来ませんか?
なぜか人間は酸っぱいものの名前を聞いただけでよだれが垂れるという、謎の反応を起こします。
良く考えたら、食べてもいないのに消化酵素がでるなんておかしな話ですよね?
『酸っぱいものを聞いただけでヨダレが出るメカニズム』について、そのままこちらの記事をどうぞ↓