基本的には健康や美容、ダイエットに良いとされている玄米。
そんな玄米、
・食べにくい
・まずい
・お腹壊す
などなど、続けるにはちょっと問題があり、なかなか実践的に食べ続けることは難しいです。
そこで、デメリットを克服したのが【発芽】玄米です。
・食べやすく
・消化も良く
・栄養も吸収しやすい
違いについては割愛しますが、発芽しても玄米は玄米。
玄米にはデメリットもあるようです。
この記事は、『発芽玄米って結局クソなの?副作用あるの?』と心配な人や、『玄米の毒をしっかり無毒化しておいしく食べたい』っていう人に有益な情報になってます。
体に悪いって本当?発芽玄米に潜む危険性と副作用
先に言っちゃいますけど、『玄米毒は、気にするほどでもないけど、無効化したらもっと安心』というのが僕の結論です。
なぜ玄米は毒だとされているのか、まずはそこから見ていきましょう。
玄米に含まれる危険とされている成分
玄米に含まれている成分の中で、特に怖いとされているのは2つ。
・アブシジン酸
・フィチン酸
他にも食物繊維摂り過ぎるとどーだとかありますけど、一般的に言われているのはこれだけですね。
それぞれがどちら様なのか、そしてどんな危険性があると言われているのかご紹介していきます。
アブシジン酸
アブシジン酸とは、『発芽抑制因子』のこと。
「なんのこっちゃ」というあなたに、簡単に説明すると、こいつは玄米が発芽に適した時期に発芽するために、それ以外の時に発芽しないようにする成分。
アブシジン酸『まだ冬だ!発芽すんなよ!寝てろ!』という事ですね。
春になって色々な植物が芽を出すのを見ても分かる通り、植物や果実にはたいていアブさんがいます。
こいつが、体の大事なエネルギー生産工場である『ミトコンドリア』をも傷つけてしまうという説があります。
フィチン酸
フィチン酸も、アブシジン酸と同じく、玄米が身を守るためのものだと言われています。
こいつは『ミネラルや鉄と結合する』と言われ、ミネラル欠乏症という症状の原因になると考えられています。
つまり、体の中のミネラル分を外に持って行っちゃう泥棒ってことです。
※後でしっかり説明しますけど、これについては『誤解』ってことで話がまとまってきています。
発芽玄米のデメリット・副作用
以上の事から、玄米に懸念される事は、
1・アブシジン酸がミトコンドリアをいじめて出る症状
2・フィチン酸によるミネラル欠乏症
この2つがヤバイと言う人がいるっていうことになります。
疲れや冷え
ミトコンドリアは細胞を作っている大事なエネルギー生産工場です。
そいつが仕事出来なくなるということは、体の至る場所に弊害が起きると考えられます。
冷え性や、とれない疲れ、倦怠感、老化が早まる、ガンのリスクなどなど…
ミトコンドリアの影響がない部分を探す方が難しそうですが…
例えるなら、
お客さんはいっぱいいるのに、コックさんが不在の飲食店みたいなもので、出せても作り置きのおかずか、フロアスタッフが厨房に入って作る簡単な料理しかないってこと。
いずれ出せる物がなくなるし、フロアスタッフも疲れてきます。
また、フィチン酸によるミネラル欠乏症・貧血なんかもありますね。
ここだけ読むと、『玄米って食えば食うほど体力無くなってくの?』って感じです。
腹痛や下痢
それと、食物繊維が豊富なのがあだになってお腹を壊す人もいます。
食べ過ぎ注意ですね。
そうじゃなくても、消化に悪かったり、今まで白米に慣れていた体には合わない事があります。
僕は、最初に玄米食べた時はお腹痛くなりました。
食べ過ぎたら普通に太る
『玄米はダイエットに良い』なんて聞くと、なんとなくローカロリーなイメージを持つかも知れませんが、実は玄米のカロリーは白米とあまり変わらないんです。
カロリーが低いからダイエットに良いわけじゃないんですね。
なので、食べ過ぎれば当然太ります。
白米ほどではないと思いますけどね。
気にすることはない?
と、ここまで玄米の危険な因子である『アブシジン酸』と『フィチン酸』をメインに紹介してきましたが、これって一部の人が言ってるだけで、そんなことないよ、っていう説の方が有力そうです。
僕もそう思いますしね。
まずアブシジン酸ですけど、さっきも言ったように、これって他の植物や果実にもしっかり含まれています。
むしろ玄米より多いとされている食べ物もあります。
考えてみりゃ当然で、植物が発芽しないようにコントロールする成分なんだから、いろんな食い物の種子に含まれているワケです。
種を守る成分なので、当然種に多いアブシジン酸。
じゃぁ、ナッツとかモロだけど?(゚Д゚)
なので、『玄米のアブシジン酸やべぇ』っていう意見は、『食い物全部やべぇ』って言ってるのと同じですよね?
玄米だけ悪者にする理由がさっぱりだと思います。
『フィチン酸』に対する誤解
んで、もう1つの『ミネラル泥棒』ことフィチン酸なんですけど、
あれね、嘘。
玄米にフィチン酸はありません。
正しくは『フィチン』で、フィチンは既にミネラルとくっついた状態です。
そいつが体の中に入ると、ミネラルと分かれて、初めてフィチン酸になります。
泥棒するどころか、むしろ置いて行くっていうねw
そりゃぁ、ちょっとは体のミネラルとまたくっついて持っていくけど、プラスマイナス0か、それよりプラスでしょっていう話です。
論より証拠と言いますか、今まで「玄米食ってミネラル欠乏症になった!」なんて無いそうですよ。
まぁ、僕は学者さんでも何でも無いんで、あまり小難しい説明はしません。
『もっとちゃんと知りたい!』っていう人は、以下のリンクを参考にどうぞ↓
結局、体に良いの?悪いの?
以上の事から、僕の調べた範囲では、答えは
・フィチン酸はガッツリ嘘っぽい(実例もないし)
・敵はアブシジン酸ただ一人
っていう所ですかね。
でも、アブシジン酸についてはさっきも説明した通り、ムリヤリ玄米を悪者にしているだけな感じが強いので、個人的には発芽玄米売りたい業者が大げさに言った結果じゃないかなって思います。
っていうか、実際、玄米食べ続けてた時期あるんですけど、何ともならなかったよ?(お腹は下した)
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無毒化せよ!玄米をしっかり毒抜きするポイントと方法
それでもね。
それでも、敢えてアブシジン酸を悪者だと仮定するなら、っていう体で話を進めていきます。
『アブシジン酸に対して、どうしても不安がぬぐえない』っていう人は、なるべくアブシジン酸に仕事をさせない様にすれば、アブシジン酸に問題があろうとなかろうと、っていう事になりますよね。
『怖いなら処理すれば間違いなし』っていう発想です。
まず、アブシジン酸を無毒化する方法は2通りと言われて、
・水に浸して発芽させる
・高温でやっつける
のどっちかです。
『発芽させる』っていうのは、アブシジン酸は『発芽時期をコントロールしてる』ので、発芽したら『もう俺の仕事は終わりや(´・ω・`)』ってなる。
『高温で処理』は、まぁ高温に耐える成分はなかなかいないよねっていうこと。
どっちも理屈としては頷けます。
市販の発芽玄米は…
発芽させた状態で販売されている発芽玄米は、逆にアブシジン酸が多いと言われています。
その理屈は、
水に浸してちょっと発芽→急激に乾燥
アブシジン酸『あれ?やべ!急に乾燥した!発芽の時期じゃなかったんや!!』
ってなって、復活しているんですね。
それどころか、『次はもっとちゃんと守るで( ー`дー´)キリッ』ってなって、発芽する前よりもアブシジン酸が強く、多くなっているとさえ考えられています。
乾煎りする
なので、買ってきた発芽玄米は乾煎りするのが有効。
乾煎りすることで、アブシジン酸はいよいよ活動出来なくなるそうです。
ただし!乾煎りすると、米がめっちゃパサパサになるのは言うまでもありません。
浸水→すぐ炊くが最強
理想としては、
玄米を用意
↓
発芽させる(アブシジン酸「俺の仕事終わり?」)
↓
すぐ炊く
これが、アブシジン酸にも活動させず、お米も不味くならない発芽玄米の食べ方です
。
アブシジン酸の毒性・危険性を信じる人も信じない人も、この炊き方がいいかと。
なぜなら、毒性うんぬんもそうだけど、これが1番美味しいから(´・ω・`)
リスクはなくなるし、美味しくなるしで、デメリット無いんですよね。
1つだけ問題があるとしたら『めんどくせぇ』っていう事。
なにせ、発芽させるのって一苦労ですからね。
って言うことで、手軽に、リスク無しの美味しい発芽玄米を続けるには、それ用の『発芽~炊飯』をスイッチ1つでやってくれる炊飯器が人気です。
手軽に発芽~炊飯までやってくれたら、それが1番良いわけですからね。
炊飯器はこっちのページで詳細が書かれています。
併せて読み進めて下さい。