山芋ごはん、めっちゃ美味いですよね。米2合行けます。masaです( ・∀・)
スーパーに行くと、【長いも】【大和芋】なんて置いてあって、
『どう違うんだよ。どれもネバネバするやつだろ?』
なんて思いますよね。
この違い、なんとなくは分かってても、ハッキリ分からないとどれにすれば良いのか迷ってしまいます。
そこで、山芋・長いも・大和芋・自然薯の違いを徹底的に解説していきます。
料理への使い方から栄養素、アレルギーまで、
5分読むだけで山芋・長芋・大和芋・自然薯についてすべてまるっとわかる記事になります。
あなたが知りたい違いについて、目次から読みたいところまでどうぞ↓
どう違う?長いも・山芋・大和芋・自然薯の違い!【実は同じ山芋】
最初に結論から言ってしまうと、
山芋・長芋・大和芋・自然薯の違いは品種。
そして、
『山芋』というのは長芋・大和芋・自然薯をまとめて呼ぶ総称になります。(「ヤマノイモ」とも言います)
じゃがいもで言ったら、
「じゃがいも」→総称で、その下にメイクイーンとか男爵いもってありますよね?
イチゴで言えば、
「イチゴ」→総称で、とちおとめ、やよいひめ、あまおうなんてありますね。
そういうイメージで、
「山芋」→総称で、長芋・大和芋・自然薯ということになります。
なので、
『長芋・大和芋・自然薯の違いは?』
というのは、品種による違いを探すワケですが、根本的に大きな差はないと考えてOK
『イチゴの品種による差は?』
って言ったら、糖度や大きさ、形の微妙な違いですよね。
でも、結局イチゴとして使うことには変わりないかと思います。
それと同じような考え方で問題ありません。
1番の違いは原産地
まずは大きいところで、違いを挙げるなら【原産地】です。
●自然薯→日本原産
●大和芋→南方原産
●長いも→中国原産
これは山芋に限らず、
原産地が違えばたいてい扱ってる品種が違いますよね。
僕の地元群馬では「やよいひめ」「とちおとめ」といったイチゴが主流です。
同じように、地域によって扱う品種が違ってきます。
品種としては、
長いもと大和芋は「ヤマノイモ科ヤマノイモ属 ナガイモ種」で、
自然薯については「ヤマノイモ科ヤマノイモ属 ヤマノイモ種」になります。
もっと細かく種類分けされますが、ここでは割愛させて頂きます。
山芋の仲間をすべて細かく調べたい方は、こちらのサイトが参考になるかと思います。
↓
まぁ、そこまで細かい部分について興味がない方は、
ここでは『ぜんぶ山芋の仲間』という認識でほとんど間違いありません。
見た目はどう違う?見分け方について
・長いも
長いもは、ほとんど真っ直ぐのものが多いです(つーか真っ直ぐのやつしか見たことねぇ)
なんたって、名前が『長』いもだからね。
・大和芋
大和芋は、長いヤツもあれば、写真のように二股だったり、まるっとしていたりします。
真っ直ぐじゃないやつは『イチョウ型』なんて呼ばれるそうで、長いもよりもほんのり白っぽいことが多いですね。
・自然薯
自然薯の見た目はご覧の通り、ハッキリ違います。
細長くて黒っぽいのが自然薯です。
中には『短形自然薯』と呼ばれるものもあります。
価格の違い
自然薯>大和芋>長芋
値段の差については、
自然薯が圧倒的に希少価値が高く、天然の自然薯は100gで300~500円します。
一方、大和芋と長芋は比較的安く、
大和芋→100gあたり100~130円
長いも→100gあたり60~90円
あたりが平均ですね。長芋なんて安い所はもっと安いかも。
これは地域によっても差があり、大和芋の方が安価に売られている場合もあるようです。
いずれにしても、自然薯だけは相場の3倍くらいするので、高級品です。
「とろろ芋」ってなに?
ちなみに、『とろろ』と呼ばれるものがありますが、
『とろろ』っていうのがどれにあたるのかって言うと、これは全部。
山芋をすりおろしたものを全て『とろろ』と呼びます。
つまり、『とろろ芋』という芋があるわけではなく、
「とろろ」という調理法ですね。
なにか特定のものをすりおろすっていうものではないのですが、
一般的な認識では長芋or大和芋がほとんど。
粘りの強い大和芋や自然薯の場合はだし汁で伸ばして食卓に出され、
サラサラした長芋はそのまま使われる事が多くなります。
粘りの違い
自然薯>大和芋>長芋
価格と同じですね。
自然薯が1番粘りが強いです。
とろろにしたとき、
自然薯や大和芋は箸で持ち上がります。
が、長芋はさらっとしていて箸では持ち上がらないでしょう。
お好み焼きに使うのは|どれでもいいけど大和芋がベター
お好み焼きに山芋を入れるのはもはや一般的な認識。
最近では最初から芋が配合されている粉も売っていますね。
さて、お好み焼きに使う山芋はどれがいいのか。
これはどれでもOK。
根本的に同じものですから…^^;
ただし、さきほども申し上げた通り、
長芋はサラサラしていて、大和芋や自然薯は粘りが強い。
となると、ふわっと焼きたいなら自然薯や大和芋が正解になります。
値段的に自然薯は高いので大和芋がベターでしょうか。
長芋でももちろん大丈夫ですが、
この場合は水っぽいのでお好み焼きがベチャッとなりやすくなります。
長芋を使う際は、生地の水を減らす等の調整があれば良いかと思われます。
かゆい!かゆみがあるのはどれ?
自然薯>大和芋>長芋
そもそも、なんで山芋を食べると口の周りがかゆくなるのかっていうと、
これはとろろの中に含まれる『シュウ酸カルシウム』っていう針状の物質が、皮膚をチクチク刺激するからです。
つまり、
『シュウ酸カルシウム』が多い品種ほど痒くなるということ。
んで、これは自然薯が1番です。アクも強いしね。
「黒っぽい」やつほど、痒みが強くなる傾向にあるんだそうです。
『かゆいのが苦手…』
という方は、長芋を使ってみることをオススメします。
栄養・成分の違い
長いもと大和芋については、そこまで大きな差はありません。
長いもの方が水分が多いのと、大和芋の方がちょっと甘味が強いっていうくらい。
ただし自然薯だけは栄養もぶっちぎり。高いんだから当然ですね。
参考までに、自然薯と長芋の成分表を比較します。
長いも | 自然薯 | |
エネルギー | 65 | 65 |
タンパク質 | 2.2 | 2.8 |
脂質 | 0.3 | 0.7 |
炭水化物 | 13.9 | 26.7 |
食物繊維 | 1 | 2 |
カリウム(mg) | 430 | 550 |
カルシウム(mg) | 17 | 10 |
鉄分(mg) | 0.4 | 0.8 |
亜鉛(mg) | 0.3 | 0.7 |
ビタミンB1(mg) | 0.1 | 0.11 |
ビタミンB2(mg) | 0.02 | 0.04 |
ビタミンB6(mg) | 0.09 | 0.18 |
ビタミンC(mg) | 6 | 15 |
葉酸 | 8 | 29 |
ビタミンE(mg) | 4.1 | 0.2 |
効果・効能の違い
さっきの成分表を見て分かる通り、根本的な効果に違いはありません。
また、ヤマイモといえば、疲労回復・滋養強壮効果が良く知られています。
それはでんぷん分解酵素である「アミラーゼ」や「ジアスターゼ」がたくさん含まれているからです。
これらの酵素が消化吸収を助け、老廃物の排出を促して、身体を元気にしてくれます。
近年では美容にも効果があると注目されていますね。
効能の違いについては、自然薯>大和芋>長芋という価格通りの認識でOK。
特に自然薯は長いもに比べて食物繊維やビタミン類が2~3倍含まれているので、
その分、効果も期待出来る、というワケです。
赤ちゃんや妊婦さんのアレルギー対象になるのは?
山芋には『アセチルコリン』というアレルギー対象になる物質が含まれています。
アレルギー症状としては、皮膚や口の中がかゆくなったり、胃痛や嘔吐を引き起こす事もあり、ひどい場合は、呼吸困難になる事もあります。
特に、子供や乳幼児には注意です。
で、そのアセチルコリンを含む品種なんですけど、
これは『山芋』つまり、全部ですね。
いわゆる山芋アレルギーなので、症状に心当たりのある人は全ての山芋に注意です。
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長芋・大和芋・自然薯の特徴まとめ【1番おいしいのは?】
ということで様々な違いを解説してきました。
ややこしいので、ここでもう一度それぞれの違いや特徴をまとめなおしますね。
長芋の特徴
価格(100gあたり) | 60円~90円 |
形 | まっすぐ |
粘り | 弱い |
味・食感 | サラッとしていて軽い |
かゆみ | 少ない |
比較的安価で入手しやすく、クセもないので使いやすいです。
かゆいのが嫌いな人、サラサラした食感が好きな人にオススメ。
大和芋の特徴
価格(100gあたり) | 100円~130円 |
形 | まっすぐorイチョウ型 |
粘り | 強い |
味・食感 | 甘くてモフっとしている |
かゆみ | かゆい |
こちらも長芋と栄養面や価格面で大きな差はありません。
粘りが強く、お好み焼きのつなぎにも適しています。
自然薯の特徴
価格(100gあたり) | 300円~?(振れ幅大) |
形 | まっすぐorイチョウ型 |
粘り | 非常に強い |
味・食感 | 甘くて香りが強い |
かゆみ | かゆい |
栄養面でぶっちぎり。滋養強壮にオススメです。
香りが強く、人によっては苦手に感じる可能性もあります。
山芋・長芋・大和芋・自然薯の違いまとめ
●基本的にすべて山芋
●長芋・大和芋・自然薯などは品種による違い
以上です。
- 原産地
- 品種
- 価格
- 粘り
- 栄養素
…と、細かく分ければ色々違いがありますが、
ざっくり端的にまとめると↓
『長芋は安くてさらっとしてるやつ』
『大和芋は安いけど粘りが強いやつ』
『自然薯マジ高級。いろいろすげぇ』
こんな認識で大丈夫ですね。
3者3様に短所も長所もあるので、
一概に自然薯が王様かっていうとそんな事もありません。
それぞれ食べ比べてみて好みの山芋を見つけてみても良さそうです。