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トマト缶(ホール・カット)とトマトピューレ|違いを徹底解明!

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2つのトマト缶

ギックリ腰で仕事に行ってないmasaです( ・∀・)

 

家にいて、ふと『トマト缶でパスタでも作ったろ』ってなること、ありますよねぇ←雑

 

どうでもいい話だけど、トマト缶って、スーパー行くと『あれ?売ってない…おかしい(゚Д゚)』ってなって、しばらくスーパー徘徊→レジ前で発見みたいなパターンよくあるよね。

 

缶詰だから缶詰コーナーにあるかと思いきや、完全に心理の死角です。

そりゃあ大量に売れるから置き場いっぱい欲しいのはわかるけど、絶対みんな『あれ?トマト缶売ってない』状態になるから多少は缶詰コーナーに置いておいた方がいいと思う。

 

さておき、レシピを見てみると、『トマト缶 1つ』なんて表記があって、トマト缶を探してみたら、あるのはカゴメのトマトピューレ…

さて、こんな時に『え?同じでしょ?使って良いでしょ?』ってなったのが、僕。

 

しっかり食べた後で、ホールトマト缶カットトマト缶トマトピューレの違いについて調べてみました。

何が違うんだよ!ホール・カットトマト缶とトマトピューレとは

ちなみにだけど、普通のトマトとトマト缶の違いは分かりますかね?

これは、皮とヘタが処理してあるかどうかが大きな違いです。

 

トマト缶は調理が楽なように皮とヘタを処理して、加熱してから缶詰にされたもの全般です。

 

ホールとトマトの違いは、名前通り、『切ってあるかそのままか』という明確な違いがありますね。

 

 

みんなが知ってるのはたいていここまでです。

 

実は、ホールとカットトマト缶を見比べると、同じメーカーでも描かれているトマトの柄が違う事に気がつきます。

 

ホールトマト缶とカットトマト缶

 

切ってあるかどうかもそうなんですけど、大きな違いと言えば、実は使われている品種なんですね。(同じ物を使うメーカーもあるけど)

ホールトマト缶

ホールのトマト缶によく使われている品種は、サンマルツァーノっていう細長いトマトです。

 

こいつは加熱向きで、筋も少なく崩れやすい傾向にあります。

 

使い方としては、『ガッツリ火を入れる料理』にオススメ。

・煮込み

・スープ

・トマトソース

 

そういった料理にはホールの方が適している、というワケです。

カットトマト缶

一方、カットトマト缶はに使われるのは、いわゆる『ラウンド形』っていう物で、僕たちが普段スーパーで目にする機会が多い、丸いトマトです。

 

ある程度形がしっかりしていて、煮崩れしにくいのも特徴。

 

例えば、さっきのホールトマトが『熟したメロン』なら、こっちは『さっぱりしたスイカ』っていう感じです。

 

酸味もホールより残っていることが多く、さっぱりしています。

 

使い方は、あまり火を通さずに、トマトのごろごろっとした食感を残してあげるのがベスト。

トマトの形を残したいパスタや、なんならサラダとかに使っても良さそうです。

 

『潰しやすそうだから、カットを煮込みに』なんてやってる人、多いんじゃないでしょうか?実は逆なんですね^^

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トマトピューレ

カットとホール、2つの違いはOKでしょうか?

もちろん、どっちを使っても大幅に味が変わったりするってことでもありません。ある方を使えばいいんですw

 

ただし、ピューレだけは別物。

 

トマト缶がそのままのトマトを加熱して缶詰にしたものだとして、ピューレはもう一手間加えたものです。

 

ホールでもカットでも、想像して見て下さい。

それを、さらに裏ごしします。ぎゅーっと。

そうすると、余計な水分や残った筋、種が無くなって、より濃厚なものになりますよね?

それがピューレです。

 

簡単に言えば、『裏ごししてさらに濃厚になったトマト』っていう事です。

 

使い方としては、食材と言うよりは調味料のイメージ。ケチャップとかを想像してみるといいかなと思います。

・ビーフシチューにさらに酸味とコクを

・ハヤシライスに最後に一絞り

・カレーの隠し味に

・さわやかなピザソースに

 

…うん。『高級ケチャップ』っていう考え方が1番近いかな。

 

ちなみに、ここからさらに煮詰めたり濾したりしてもっと濃厚にすると、『トマトペースト』になって、こうなるともはやディップ(つけて)食べるのがオススメになります。マックのケチャップソースみたいなもんです。

値段の違いについて

一般的には、トマト缶よりもトマトピューレの方が高い傾向にあります。

手間がかかってるし、濃厚なトマトなんで当然ですね。

 

ホール・カットトマト缶の差はそこまで無く、スーパーでありがちな価格帯としては90円~110円あたりでしょうか。

高い物だともっと色々ありますが、単純に品種が良いとか、無農薬(オーガニック

)か普通のやつかとか、そんな違いです。

 

これなんて逆に試してみたくなる値段w

 

 

トマトピューレはちょこっと相場が上がって、スーパーで130~160円くらいになります。内容量もほんのり減って。

 

とはいえ、ピューレの性質上、1回で使い切らない事も多いので、実はコスパはあんまり変わらなかったりするんですけどね。

 

探せば高いトマトピューレもたくさんあります。試してみたいね↓

 

代用方法について

いくら物が違うつっても、トマトはトマト。

無い時には十分代用出来ますよ。

 

例えば、カットでも煮詰めたらホールトマトのようにドロドロになります。でも、甘さがホールトマトより少ないだろうから、砂糖で誤魔化すとかw

 

ピューレは濃厚だから、少し薄めてトマト缶の代打にするとか、それぞれの特性や味の違いをしっかり把握すれば、補うべきポイントが見えてくると思います。

 

ホールトマト缶でも、煮詰めてザルで濾してあげたら、ピューレみたいに使えますし。

 

繰り返しますけど、同じトマトです。

まとめ

・ホールトマト

細長いサンマルツァーノが良く使われている

煮崩れするのが好きなやつ

スープや煮る系に

安い

 

・カットトマト

固めのトマトが入ってる

ごろごろっとした食感を楽しみたいときに

火はあまり入れない

安い

 

・トマトピューレ

裏ごしして濃厚になったホールトマト

調味料的な使い方が〇

そのままは濃いかも

ちょっとだけ高い

 

こんなところでしょうか。

しつこいようだけど、それじゃなくちゃダメ!っていうことじゃないです。

 

ただ、この辺りの違いを頭に入れて料理するようになると、『あれ?ちょっと美味しくなった?』って言われます。彼氏に。