夏になってきて、活躍するのがそうめんですよね。
何はなくとも、茹でるだけで食べられる、食卓の強い味方です。
ところが、そんなそうめん、いざ茹でて食べてみると
『なんだか粉っぽい』『モッタリ、っていうか、べったりっていうか、もっちゃりっていうか…』『歯ごたえもないし、美味しくない』『ぬめりがイラッとする』
なんてこと、ありませんか?
お店やコンビニのお弁当のように『ツルっ』と仕上がらない、と。
「こういうものなのかな?」なんて思うかもしれませんけど、それは茹で方が悪いだけです(きっぱり)
麺類って茹でるコツを覚えれば、なんでも歯ごたえ良し、ツルっともちもち茹でられますから、ここでそうめんがぬめる・美味しくなくなる原因と、正しい茹で方をマスターしましょう♪
3分くらいで読み終わったあなたは、そうめんの達人になります。最後までご賞味あれ。
そうめんがくっついてベタベタ・ドロドロ…茹ですぎ?素麺が美味くならない5つの原因
どーでもいい話ですが、僕の友達が生まれてこのかた料理したことないヤツだったんですよね。
以前、その友達の家に遊びに行ったときに、彼がそうめんを作ってくれました。
乾麺をボウルに移して、お湯をかけて出されました。
カップラーメン的なあれだと思ったんでしょうね。
ネタなのかマジなのかよくわからないから、そのまま食べました。
『あれ?このそうめん、他の家で食べるやつよりマズイ!』って言ってたからマジだったようです。死ねばいいのに
そんな彼も今や結婚して、奥さんが実家に帰省するときは大量の作りおきをしていってくれるそうです。
お湯をかける人はなかなかいないと思うけど、それにしても、なぜそうめんがベッタリ茹で上がるのか。
それには、こんな理由があります。
1・お湯が少ない
そうめん一束に対して、だいたい1リットルくらいのお湯で茹でるのが基本になります。
計ってみるとわかりますけど、家庭用のお鍋なら大きくても3束あたりしか入らないんしゃないですかね。知らないけど。
片手鍋とかなら一束ですかね?
お湯が少ないと、そうめんがお湯の中でウロウロできずに、くっついてしまいます。
入れすぎるとお湯の温度も下がってしまいますしね。
ちなみに、多いに越したことはないので、『一束につき1リットル以上』が正しい考え方になります。
お湯の中に入れるときも、くっつかないように『パラパラー』と入れてあげるとGOOD
2・差し水している
そうめん茹でてると、確実に1度は吹きこぼれそうになるかと思います。
ついつい差し水(水を足す)したくなるところですが、これは厳禁。
『びっくり水』とも言いますね。
水を入れてしまうと、言わずもがな、温度が急激に下がります。
そうすると、今まで泳いでいたそうめんが1ヶ所に集まるし、茹で上がりまで時間が伸びます。
結果、べたっと、もちゃっとなります。
差し水は、その昔かまどでお湯をわかしていた時代に、急な火力調節が出来ないからという理由で行われていただけで、ガスコンロになったこのご時世、やる必要はないんですね。
吹きこぼれそうになったら、素直に火を弱めればOKです。
3・茹ですぎ
※ここについてすっげえ個人的な意見です※
そうめんの茹で時間って、表記はたいてい2分半~3分くらいですかね?
あれ、長いんですよね。
-30秒くらいでいいです。むしろそれがいい。
茹ですぎれば、当然ながら麺は伸びていきますから、騙されたと思ってちょっと早めにあげてみて下さい。
実は、お湯から上げても、麺類ってリアルタイムに水分を吸っていきます。食卓に並ぶ頃にはやりすぎ丸だったりするんですね。
好みもありますけど、これと全く同じ意見なのが、藤井フミヤさんw
詳しくはロケットニュース様のこの記事をどうぞ。
【検証】ゆで時間マイナス30秒! そうめんを藤井フミヤさんオススメの通称「フミヤスタイル」で食べてみた!! | ロケットニュース24
4・ぬめりとりがしっかり出来ていない
さて、『茹で』に関してはこんなところで、いよいよ『 締め』に入ります。
うどん、そば、そうめん、冷やし中華などなど、冷たい麺類はいかにスピーディーに、いかにガッッッツリ冷やすかで食感がまるで違うものになります。
鍋からザルに『ザバー』ってやったら、まずは光の早さで水道水にさらします。
さらしながら、麺を手でとって、手を洗うかのように麺のぬめりをとっていきましょう。
文字通り、『麺を洗う』んです。
ちょっと流しただけだとぬめぬめベタベタしますよ。
まるで手を洗うように、まるで髪の長い女性の入浴のように、まるで、
あ、動画の方がわかりやすいか(´・ω・`)
いろいろ生活感ある雰囲気が素敵な解説をどうぞ(うどんだけど、要領は同じです)
けっこうゴリゴリ洗って大丈夫です。
『麺が切れそう』とか思うかもしれませんが、切れるようなら茹ですぎです。
5・締めが甘い
ズバババッと麺を洗ったら、まるで流れ星のような速度で冷水にさらします。
ここがとっても肝心で、『え、そんな必要?』ってくらいの氷を用意しましょう。
僕は1束でこのくらい出しました↓
言うて、さっきまでお湯の中にいたやつらですから。
冷やそうと思ったらキンッキンに冷えてやがるところに入れてあげないとダメなんですね。
氷が溶けきっちゃうようだと足りないです。
『自分はヒャド系の魔法使いなんだ』という意識で、いかに早く、いかに冷たく締めてあげるかどうかで、そうめんの喉ごしはとんでもないことになります。
これは、冷製パスタとかでも使える考え方ですよ。
冷たいパスタが『プリッ』としない方は、基本的に締めが甘い可能性があります。
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つまり、こう茹でる
しつこいようですが、もう1度ダイジェストで一連の流れを振り返りましょう。
1・お湯はたっぷり!麺をパラパラ入れる
2・茹で時間は表記よりやや早めに
3・吹きこぼれは火力で対応
4・ザルにあけたらすぐ流水でもみ洗い
5・氷らせる勢いで冷やす
これで、あなたのそうめんレベルは3分前とは比べ物にならないッス。
ちなみにだけど、くっつくのが嫌な僕は、氷水にさらしたまま食卓に出します。
嫁ちゃんが一口サイズにして出してくれたとき、ありがたいけど(゜ロ゜)こんな顔になりました。
最後までツルッとさらっと食べたい方は、水に泳がせたまま出しましょう。
ぬめりってとらないとダメなの?
余談ですが、ぬめりをとらない『モタッ』としたそうめんが好きな方もたまにいますね。
『ぬめりってとるものなの?』
『なんか栄養的にヤバイの?』
って思うかもしれませんが、別にとらなきゃいけないって事じゃないのでご安心を。
ただの好みの話です。
なんなら、わざとお湯の中に浸しておくと、そうめんなのかヨーグルトなのかわからないくらいモチャモチャしますよw
そうめんで夏を乗り切ろう!
さてさて、梅雨はどこに行ったのやら、暑い日が続きますね。
確か、そうめんは夏バテにも有効だったような、そんなことないような事を誰かが言ってた気がします(雑)
食欲のないときにもツルッといけるし、アレンジレシピもたくさんあって、しかも安い。
みなさん、そうめんでキツイ夏も元気にいきまっしょい。
あ、みかんは乗せるなよ!絶対な!