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【美味しい天ぷらの揚げ方】初心者でも93%失敗なし!基本の作り方とポイント

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器に盛られた天ぷら

1年を通して具材を変えて食べられる天ぷら。美味しいですよね^^

 

でも、初めて天ぷらを作る方は

 

『揚げ物とか不安…』

『揚げる時間とか良くわかんない』

『失敗したら嫌だな…』

『ソモソモテンプラッテナンデスカ?』←(おい)

 

こんな疑問、不安があるかと思います。

 

そこで、ここでは主に初心者の方に向けて『美味しい天ぷらの揚げ方』を完全解説していきます。

 

初めて料理をする方でも失敗しないよう、また、普段美味しい天ぷらを揚げることができずに悩んでいる方にも新しい発見があります。

長くなりますが、この記事を最後まで読むと気持ち悪いほど天ぷらの揚げ方が完全にわかりますので、最後までお読み下さい。

(コツ的な話なので、レシピなんかと照らし合わせて一緒に読むのがオススメです)

1・事前準備|天ぷらの衣編

まずは揚げる前のお話を軽く。用意するものは材料・鍋・小麦粉・卵・水ですね。

基本的に材料以外は常に同じです。っていうか違ったら天ぷらじゃなくなるかw

 

●卵に冷水と小麦粉を混ぜて→具材に下粉(一旦小麦粉だけつける)を振って→具材を卵液に絡めて→揚げる

これが基本的な作り方です。

衣に使うものは冷えたものを使う

卵・小麦粉・卵に混ぜる水。

これらは全て良く冷えたものを使います。

 

というよりも、水は氷水を使って下さい。

卵はもちろん、小麦粉も冷蔵庫で冷やしておくようにします。

卵に混ぜる小麦粉はザルで振るう

卵に小麦粉を混ぜる際、目の細かいザルなどでふるって落としてあげましょう。

そのままドバーッっと入れても良いですが、こうした方が衣にダマが出来ません。

 

ダマがあると、天ぷらの一部分が『すいとん』みたいになることもあります。

サクサクの軽い食感を生むためにも一手間かけましょう。

混ぜすぎない

そして、小麦粉は箸でサッと混ぜるだけにします。

ここで卵液がドロドロになるまで混ぜてしまうとグニグニした天ぷらが出来上がりますので、軽く、ササッと箸を回してあげればOKです。

2・天ぷら投入直前編

卵液を作り、具材の下ごしらえを終えたらいよいよ衣を付けて揚げていきます。

ここでは衣の付け方~油について見ていきましょう。

油の量は?

揚げ油の量ですが、3~3.5cmは欲しいところです。

これ以上浅いと具材が底についてしまい、焦げる可能性があります。

もちろんこれはただの基準で、天ぷら具材の大きさでも変わってきます。

 

もちろん多いに越した事はありません。油の量が多ければ相対的に温度が下がりにくく、失敗しにくいです。(1度に揚げられる量も増えます)

反面、かなり多くの油を使うのでもったいないですね。

衣はつけすぎない

天ぷらに限らず、揚げ物は衣を付けすぎない事がポイント。

かといって軽くつけるということではなく、『余分な粉をつけない』というイメージです。

 

具材に下粉(小麦粉)をかぶせ、『ギューッ』と押しつけます。

まんべんなくついた事を確認したら具材を持ち上げ、『パンパン』と叩いて余分な粉がつきすぎないようにしましょう。

卵液も同様で、サッとくぐらせるだけにします。

油の温度と目安について

揚げ物は油の温度が命です。

天ぷらに使う油の温度は160~180度で、具材によって若干違いがあります。

 

きのこや野菜類は160~170度をキープ。とり天などの肉類は少し高めの170度、魚貝類は180度です。

 

油の温度は温度計で計るのが間違いないですが、『そんなモンないよ』という方にとりあえずの目安を2つほど。

箸で見分ける

油が透き通っていれば菜箸を入れるだけでおおよその判断が可能。

菜箸を水で濡らし、軽く拭き取り、それを油に入れて泡の出方を見ます。

 

●箸の先端から細かい泡が少し出る→150~160℃

●箸の全体から細かい泡が出る→170℃~180℃

●箸全体から激しく泡が出る→180~190℃

菜箸で油の温度を確認

引用:日清オイリオ'sキッチン

衣を落として見分ける

天ぷらに使う卵液を落として温度を見分ける事も可能。初心者さんは菜箸よりもこちらの方が確実かなと思います。

スプーンでも菜箸でもいいので、ちょこっと衣を油に落としてみましょう。

 

●底まで沈み、5~6秒かけて浮かんできた→150~160℃

●半分くらいまで沈み、浮かんできた→170~180℃

●激しく泡を出し、すぐに浮かんできた→180~190℃

衣を入れて油の温度を確認

引用:日清オイリオ'sキッチン

温度計は安いので買うのをオススメ

上記方法でも温度の確認は出来ます。今は温度管理のコンロなんかもありますね。

 

でも、まずは揚げ物用の温度計を買いましょう。安いものなら100~200円で買えます。

 

というのも、これで確認出来るのは『揚げ始め』のみなんです。

当然ですが、具材を入れれば温度は上下します。

揚げ物は温度管理が大切ですが、その温度が『??』になってしまい、もう揚げている最中に確認することが不可能になります。

 

揚がっている感覚で判断出来るのならまだしも、それはかなり難しいですよね^^;

温度計があるかどうかは天ぷらに限らず揚げ物の成否に関わってきますので、1つ用意しておくようにしましょう。

 

手で持っている必要のない、鍋の横にクリップで留められるタイプがオススメです。

 

3・天ぷらの揚げ方編

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これで全ての準備はOK

いよいよ揚げていくわけですが、ここでは揚げる順番や温度管理、揚げ時間などのポイントをご紹介していきます。

揚げる順番

揚げる順番については、

 

【遅く揚げる物】

臭いが強い食材

水分が多い具材

 

【早く揚げるもの】

固いもの

 

この基本ルールで順番を考えます。先ほどの章でも説明した通り、野菜は中温、魚貝類は高温にして揚げますので、それら全てを加味すると【固い野菜】→【水気の多い野菜】→【温度を上げて魚貝類】という順番になります。

例えば、かぼちゃ→まいたけ→エビといった感じですね。

火加減は?

先ほどの話と重複しますが、揚げている最中に温度を正確に管理するのは至難の業になりますので、温度計は用意しておきたいところ。

 

もしも温度計がない場合、火加減は『中火固定』が良いかなと思います。

強火はほとんど使わない方が無難。

『強火でカラッと』なんて耳にすることもあるかと思いますが、家庭でコレをやってしまうと具材に火が通らず、周りが焦げたりします。

 

火加減は難しいので、1度に具材を多く入れて温度を下げないようにするようにしましょう。その方が一定の温度を保ちやすくなります。

1度に揚げる量

最大でも油の面積の1/3を守ります。

えびの天ぷらを揚げている

 

冷やした衣をまとった具材が入るワケですから、もうちょっと少なくても良いくらいです。

しつこいようですが、油の温度を一定に保つことが天ぷらを美味しく作る1番のポイントになります。

何分くらい揚げるの?時間について

揚げ時間についてですが、これは言わずもがな『具材による』という答えになってしまいます。

 

一応目安ですが↓

 

●火の通りやすい野菜(葉物やししとう)→30~40秒

●普通の野菜(きのこやなす)→1~2分

●魚貝類(えび、きす)→2分

●固い野菜(さつまいも、かぼちゃ)→3~4分

 

温度が正確なら、このくらいを基準に考えます。

 

上2つはぶれませんが、下になってくると厚さなども関係してきますね。固いものを時短したいときには、薄くスライスしたり、先にレンジで加熱しておくなどすると良いでしょう。

詳細についてはその都度レシピなどで確認するようにしましょう。

ちゃんと揚がったかどうかの目安

●勢いよく出ていた泡が小さくなる

●油の表面に具材が浮いてくる

●箸で持ったとき、びりびりする感じがある

【ポイント】ひっくり返したりつっついたりしない

具材は入れたら触らないようにしましょう。

やたらとつっついたりひっくり返したりすると衣が剥がれ落ち、油にも天かすが沢山出来てしまいます。

全てを動画で再確認

今までテキストで読んだ点を踏まえつつ、動画で見てみるとさらに頭に入るかなと思います。

14分くらいまでを確認しましょう↓

家庭でも上手に出来る!ポイントを守って美味しい天ぷらを揚げよう!

もちろんですが、最後は余分な油をザルなどで切り器に盛り付けて完成です。

 

もう一度大切なポイントだけ繰り返すと、

 

●衣は冷えたものを使う

●衣はつけすぎない

●温度が命(入れる量、火加減、具材によって温度変える)

 

こういった所しょうか。他にも細かく言えばありますが、揚げ物の失敗の多くは温度か衣によりものです。

ポイントを押さえ、1度上手に揚がると体感で『あぁ、こういう感じか』と分かるかなと思います。

 

以上、天ぷらの美味しい揚げ方でした。まる。