暑い時期は子供に限らず冷たい飲み物やアイスを口にすることも口にすることも多くなりますよね。
ですがそういったものを摂りすぎると、腹痛や気分が悪くなったりしてしまい、夏なのに冷や汗をかいた経験があったりしませんか?
その時、体内ではどんなことが起きているのでしょうか?また、そういった時にはどんな対処法があるんでしょうか?
アイスを食べ過ぎて、下痢・気分が悪くなる原因。
まずは、アイスや冷たい飲み物の食べ過ぎによって引き起こされる原因はなんなのか見ていきましょう。
下痢や腹痛の原因
みなさんご存じのように、食べ物を食べたり飲み物を飲んだ時は体の中で分解、つまり「消化」を行うのはご存じですよね?この消化の働きにに関わるのが消化酵素です。
この消化酵素ですが、実は働きに適した温度というものがあります。
ですので、冷たいものを摂取しすぎると消化酵素は仕事をしなくなってしまうんですね。つまり消化不良を起こすということ。
さらに、冷たいものは腸のぜんどう運動を活発にしてくれます。このぜんどう運動というのは腸内のものを押し出そうとする働き。
アイスなどの冷たいものは消化不良+腸が内容物を出そうとする力を同時に引き起こします。これでは腹痛にならないほうがおかしいという話ですね。
気分が悪くなる原因は?
腹痛とは別に、アイスの食べ過ぎで急に気分が悪くなってしまったり、嘔吐してしまったりする人もいます。これは上記のような理由ではない場合がありますよ。
インスリンが原因?
1つは、冷たさとは別に、甘いものを食べたときことにより血糖値が上昇し、すい臓からインスリンが分泌されている場合です。
これはごく自然なことなのですが、私たちの体にかかる負担が大きいんですね。少量ならまだしも、大量に分泌されるとその負担はかなりのもの。
ですので、体がもう甘いものを食べないようにわざと気持ち悪くしてしまったり、摂らないようにするばかりか吐き戻そうとしてしまったりするんですね。
アイスなどに限らず、甘いものを食べすぎて気持ち悪くなる場合はこの理由がほとんどでしょう。
アレルギーや表記されていない成分が原因かも
そうそう、中には表記されていないのに体が反応しちゃっているものがあるかもしれませんよ?
子供が欲しがるアイス、大丈夫かな
ミルク系のアイスなどを食べてお子さんが戻してしまうような時は、まず第一にアレルギーの心配があります。
乳幼児の3大アレルギーといえば鶏肉・卵・乳製品なので、バニラアイスなどの乳製品で体調を崩してしまう場合は医師の診断を受けるようにしましょう。
乳化剤が原因かも
そしてもう1つ。これは気づきづらいのですが、ソフトクリームなんかのパッケージに表記されている「乳化剤」が原因になっている場合があります。
乳化剤とは乳製品を滑らかにさせ、アイスの組織を均一にするのでソフトクリームなどには必須といえます。この乳化剤、大きく分けて2種類あります。
・大豆や卵黄に含まれるレシチン
・食用油脂が原因のグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル
このどちらかが体質に合わなかった場合に吐き気などの症状が現れることがあります。同じアイスを食べても、メーカーによって体調が悪くなるような場合にはこれが原因かもしれません。
そしてこの乳化剤、メーカーによっては「乳化剤」としか表記されていないことがあるんですよね。「乳化剤(〇〇〇〇)」みたいな表記ならわかりますが、分からない場合はメーカーに電話して聞いてみるほかありません。
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腹痛や気分が悪くなった時の対処法とは
アイスの食べ過ぎ、冷たいものの摂りすぎによって腹痛になってしまったり、気分が悪くなってしまった場合、どのような対処をしたらいいのでしょうか?
下痢や腹痛ならとにかく温めること
消化酵素の機能が低下して腹痛になっていることが考えられる時は、とにかく温めましょう。
常温に戻してあげることで消化酵素も腸も通常の働きをしてくれるようになります。外側から温めてもいいですが、内臓に直接とどくようにぬるま湯やお茶などで落ち着かせるのが最善です。
こちらのは一過性の場合がほとんどですので、必要でなければ薬に頼らないほうがいいでしょう。
気分が悪くなる、吐いてしまう場合は
下す訳ではなく、気分が悪くなってしまう時は2つの原因がありますよね。
インスリン分泌によるもの
アイスに限らず、甘いものの摂りすぎで気分が悪くなってしまった場合、体内の血糖値を薄めるようにしましょう。
オススメは水かブラックコーヒーですね。コーヒーには比較的早く血糖値を下げる役割もあり、利尿作用により糖を排出することもできます。血糖値を下げる目的なのでブラック以外はダメですよ。
アレルギーによるもの
この場合が1番怖いですね。
直ちに食べるのをやめて、医師の診断を受けましょう。アレルギー物質が明確に分からないときは、病院で検査をしたり、メーカーに問い合わせたりして、自分の体に合わないものをハッキリさせておいた方がいいでしょう。
夏はアイスや冷たいものの食べ過ぎは注意!
アイスで腹痛や気分が悪くなる原因は大きくわけて3つです。
・胃腸の機能低下
・インスリン分泌
・アレルギー
「食べ過ぎ」という観点から見ればほとんどの場合、胃腸の機能低下によるものでしょう。
夏場に冷たいものを摂るのは仕方ないことですし、適量であれば熱中症の予防にもつながります。ですが、それを食べて気持ちいいのは口まで。内臓はダメージを受けているということは忘れないようにしたいものですね。