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【誰でも出来る】皿洗いの手荒れを防止!予防する5つの秘策とは

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お皿を洗っている

元手荒れ料理人です。

 

主婦の方やキッチンで働く方にとって毎日のお皿洗いは手荒れを引き起こす絶対王者ですよね。

むしろママ友が手荒れしていないと『ちゃんと主婦業やってるの?』なんて意味のわからない妬みすら沸いてきます。

 

食洗機があっても、小物を洗うのは結局人間の手ですから、どうしてもささくれやあかぎれ、ひび割れなどは主婦と飲食業(あと美容師さん)の悩みの種です。

毎日行う皿洗いだからこそ、手軽に出来る予防を習慣化することで長い目で見ると『手年齢』というものが変わってくるもの。

 

ここでは皿洗いをするときの手荒れ予防法についてご紹介します。

皿洗いで手が荒れる原因|お湯と洗剤が犯人

『そんなの分かってるわ!』と思われるかもしれませんが、予防と改善をするにはまずその原因、犯人についてしっかり知っておきたいところ。

何を防ぐべきかっていうことですからね。

 

簡単に洗い物による手荒れの原因をお伝えします。

お湯と洗剤で手の皮脂が落ちることが元凶

言わずもがな、洗い物で手が荒れるのは手の潤いがなくなるから。

通常、肌は皮脂と角質によるバリアで守られています。そのため、ちょっと傷ついたくらいでは自然治癒で勝手に治ります。

 

ですが、合成洗剤に含まれている界面活性剤やその他の化学物質によって、お皿の油汚れどころかそれらも一緒に落としてしまうんですね。

これはお湯を使った場合も同じです。

 

手を守る機能を失った肌に、さらに重ねて洗剤の化学物質がダメージを与え、さらなる手荒れを引き起こします。

そして手は再生が間に合わず、バリアも再生せず、毎日のダメージは容赦なく与えられ…という悪循環こそが手荒れが加速する原因です。

 

僕が飲食店で働いていたのは20代、それでも毎日の皿洗いは普通に手をボロボロにしますから、若くても手の再生は追いつかないということですね。

実は常在菌も落としている?

と、ここまでは何となく分かっていることかなと思います。

でももう一つ、皮膚には肌を弱酸性に保ち、病原菌をやっつけてくれる常在菌がいます。

毎日洗剤に皮膚をさらすことで、この常在菌まで落としてしまうことも手荒れの原因の1つです。

 

で、これはいくらオーガニックの洗剤を使おうと優しい洗剤を使おうと同じ事で、時間かけて洗っているとどんどん菌はなくなっていってしまいます。

いかに少ない洗剤で早く洗うかがポイント

そのため、手荒れを防ぐ考え方としては『いかに早く』『いかに洗剤を手につけないか』がポイントになります。

出来れば洗剤の使い分けをしたいところで、合成洗剤は確かに油汚れには強いですが、出来るだけ触りたくありません。

反対に、オーガニックの洗剤は時間かけても良いですが、油汚れが落ちにくかったりします。

 

どちらが良いという事ではなく、メリットデメリットを把握して、それに合った使用法を心がけるのが肝心です。

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お皿洗いの時に手へのダメージを予防する方法

ゴム手袋をしている手元

前置きが長かった気がしますが、これらの原因を踏まえつつ、毎日の皿洗いの中で手荒れを予防するにはどうしたら良いのか考えていきます。

方法を5つご紹介。

とにかく早く洗う

『とにかく早く洗う』

なめてんの?と思うかもしれませんが、実はこれって本当に大事で誰でも出来る手荒れ対策なんです。

 

普段、洗うスピードって意識してますか?

おそらくあまりしないのではないでしょうか?

 

皿洗いに時間をかければかけるほど手の皮脂も菌も落ちてしまいます。

それを口で言われれば理解しているハズですが、いざお皿を洗おうとすれば特に対策は打たないというのが実状のハズ。

 

このお皿洗いの時間を、急いだら今の半分くらいに出来るのではないでしょうか。

 

先ほど言ったように、洗剤に出来るだけ触れたくない。

それなら、油汚れなどは予め新聞紙やキッチンペーパーで拭き取り、必要ならつけ置きをする。

そうしてからスピードを意識して洗う事。これは僕が実際に前にやっていた方法ですが、意識するだけで荒れ方が変わってきます。

 

デメリットを挙げるなら、下洗い的な作業があります。

さっさと洗って家事をやっつけたい場合が多いので単純に面倒です…^^;

まぁそこまでしなくても、とにもかくにもスピーディに洗うように心がけましょう。

お湯を使わない

と同時に、簡単に出来る対策としては極力お湯を使わないことです。

 

デメリットは言うまでもないでしょうか。

冬場が修行になることです。

 

ですが、それはお湯が出る環境にあるからそう感じるだけで、世の中「水道からは水しか出ない」という方も多いです。

飲食店なんてたいていそうですしね。

 

精神論をぶつけるわけではありませんが、無いものと割り切れば意外となんとかなりますし、先ほど挙げた『洗うスピード』にも影響してきます。(冷たいからさっさと洗う)

無いものだと思いましょう。

ゴム手袋を使う

有名な所では、『洗剤に触れなければ良い』という発想からのゴム手袋です。

確かに一見すると有効な方法ですし、実際に毎日の家事に取り入れている方もいるかと思います。

何もしないよりは遥かにマシです。

 

ですが、実はゴム手袋はデメリットも多いです。

 

●ラテックス(天然ゴム)アレルギーにより手荒れする

●ゴムに含まれる添加物が手荒れの原因に

●中で雑菌が繁殖し、傷んだ肌に更なるダメージを与える

●毎回つけるのがめんどくさい

●ゴム臭くなる

 

逆に言えば、ご自身の体質に合ったゴム手袋を使い、毎日しっかり裏返して天日干し、毎回手袋をはめて洗い物するマメな方であればオススメ出来る対策かなと思います。

僕は洗い物する頃には酔っているので『手袋?してらんねぇよそんなもんww』状態なので向いていません。

使う洗剤を優しいものにチェンジ

やはりというか何というか、使う洗剤そのものを手に優しいものに変えるのは有効な手段。

有名な所では、『シャボン玉石けん』でしょうか。

石けんなので、皿洗い手荒れの一番の原因である界面活性剤は不使用です。

 

 

デメリットを挙げるなら、やはり油汚れに弱いところ。

頑固な汚れには下洗い(紙などで拭く)をするとか、食洗機に入れる前の軽い洗いとして使うことになるかなと思います。

 

向いている方→食洗機がメインで、軽い洗いしか用がない方といった所です。

ハンドクリームを見直す

手荒れに悩む方は、何かしらのハンドクリームを使っている事が多いかなと思います。

ニベアやらロキシタン、ワセリンやら高級ハンドクリームやら、様々ですね。

 

でも、ぶっちゃけ市販ハンドクリームでは毎日の皿洗いの予防としてはあまり機能していません。

なぜなら、肝心の洗っている最中は流れ落ちてしまうから。

結局、寝る前に塗るのが効果的になります。

 

僕が使っている水仕事用のハンドクリームなら皿洗いしていても落ちないので効果がありますが、そうでないヤツはあまりガードに役立ちません。

 

もしもハンドクリームを使うなら、ちょっと値段が高くても手を再生する成分が含まれているものを選び、その上から落ちにくいハンドクリームを使うと効果的です。

今使っているハンドクリームが、簡単に落ちる上に『ただ手を守るだけ』っていう場合は、違うものを使ってみると良いかと思います。

できる限り手を守ろう!

話をまとめると、

●皿洗いの手荒れはいかに洗剤に触れないか、皮脂を落とさないかがポイント

●洗剤を見直すor洗い方を工夫する

●ハンドクリームを強力なものに変える

 

こんな所ですね。

 

たかが手荒れ、されど手荒れ。

1度進行した手荒れはなかなか治らず、終いには手の再生機能も麻痺して、ちょっとしたことでブツブツが出来たり痛くてまともに洗い物も出来ない程進行したりします。

 

そうならないよう、毎日の習慣の中にちょっとした智慧を取り入れることで、家事でもバイトでも防ぐことが出来ます。

 

手荒れに関する記事は他にもあります。

知恵を深めて、より確かな予防をするために続けてご覧下さい↓