キッチンのすべて

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ガス給湯器・コンロINヤカン・ケトル【一番安くお湯を沸かすのは?】

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鍋でお湯を沸かす

masaです。

よくキッチンに立つ身として気になってたんですよね。「どうやってお湯沸かすのが一番得なのか」

もしかしたら生涯単位で計算すると、とんでもない金額損してるんじゃないかと。

だから調べます。ひょっとしたらこれを調べるか否かで僕の人生が大きく変わる可能性が・・・・

ないか(´・ω・`)

ちなみに、「使う目的によって違うだろ」なんて話はちょっと待ってて( ・∀・)サイゴニイウカラ

お湯を沸かすのに、一番安い方法ど~れだっ?

一定の基準じゃないと話がおかしくなるんで、今回はパスタを一人前茹でるお湯の平均量である、1000ml100gのパスタを茹でると仮定します。

どうでも良いかもしれないけど、パスタ一人前を正確に計って、アルデンテに茹でるための画期的「3ない運動」があります。後で読んでね^^

パスタを〇〇を使って計量するとピッタリ一人前になる?!

基準とする電力会社・ガス会社

地域によってもだいぶバラツキがありますね。この企画に意味がないように感じてきてますけど続行しましょう(笑)

差があるのはガス代。プロパンガスだと都市ガスの4~5倍にもなってしまうので、これでは電気圧勝です。

ここでは一律で東京ガス・東京電力ということにします。異論は認めません( ´∀`)

全体的な計算方法

計算間違ってたら教えて下さいね(小さい声で)

計算するには3つの数字が必要になります。順番に行きましょう。

「数字とかムリなんだけど(´・ω・`)」っていう人は結果までスクロールしましょう(笑)

お湯を1ℓ沸かすのに必要な熱量

お湯の温度を90℃上げると仮定します。そうなると、単純に90kcalの熱量を必要とします。

言い換えれば、どの方法が最も安く90kcalの熱量を水に与えることができるかっていうことを計算するわけです。

都市ガスで発生する熱量

都市ガス(13A)では、1立方メートルあたりおよそ11000kcalの熱量が発生します。実際はもうちょい低いけど(゜д゜)

電力で発生する熱量

電気は単位が違って、1kwhでの表記。これでおよそ860kcalの熱が発生します。

これで、計算に必要な3つの数字のうち

  1. 必要な熱量90Kcal
  2. 電気、ガス

まではOK?

もう1つ、熱効率

熱効率ってのは、平たく言えば「どんだけ熱が逃げずに水に伝わるか」みたいな単位です。

例えば、一見するとガスの方が圧倒的に熱量は多いですよね?でも、コンロでお湯を沸かそうって思ったら、ヤカンか鍋で火にかけます。

そうすると、熱の半分くらいは空気中に逃げちゃうので、熱効率が悪いっていうことになります。

ガスコンロ・給湯器・電気ケトルの熱効率は?

ガスコンロは熱が逃げやすいので、0.55半分くらいですね。

ガス給湯器はメーカーによりますが、最新のものであれば0.9以上あるそうなので、0.9ってことで。

電気ケトルは見た目通り熱をかなりダイレクトに水に伝えます。同じく0.9と仮定。

3つの数字で使う熱量を計算する

これで必要な3つの数字が出揃いました。さて、水を90℃上昇させるのに使う電気、ガスの求め方は…

90kcal÷11000kcal(電気は860kcal)÷熱効率になります。

出た数字を元に単価を計算する。

この数字まで出れば、あとは1立方メートルあたりのガス代(1kwhあたりの電気代)を掛けてあげるだけです。

東京ガスの1立方メートルあたりの単価は142.66円。

1kwhあたりの電力なんですけど…↓

東京電力の1kwhあたりの料金

3段階あるんだが?仕方ないので3つとも計算します。すればいいんでしょ。

以下この計算でいきます。ちなみに、小数点以下の3つ目くらいから適当に切り捨てたり繰り上げたりします( ・∇・)

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ガスコンロでは

ようやく本題。ガスコンロ&ヤカンや鍋で沸かす場合は

90kcal÷11000kcal÷0.55=0.014

これに1立方メートルあたりのガス代を掛けて、

0.014×142.66=約2円

ケトルで沸かすなら?

電気ケトルの場合は、

90kcal÷860kcal÷0.9=0.116

これに1kwhあたりの値段(3段階)を掛けて

  1. 0.116×19.52=2.26円
  2. 0.116×26=3.01円
  3. 0.116×30.02=3.48円

となります。

ガス給湯器の場合

こいつの計算のなにがめんどくさいって、ガス給湯器だけでは沸騰まで持っていけないので、ヤカンとかに入れて、追加でコンロとかで沸騰させる必要があるんですよね。

なので2段階で計算します。

給湯器で沸かせる温度ですが、最近は60℃までのものが多いそうなので(子供の火傷防止)60℃と仮定。

1・ここまでに使うガスが、

60kcal÷11000kcal÷0.9=0.006kcal

お金に直すと0.84円。

2・ここから追加で30℃をコンロで上昇させます。

30kcal÷11000kcal÷0.55=0.005kcal

お金に直すと0.71円

合わせて1.55円ですね。

3者を改めて比較。一見すると給湯器が安そうだが・・・?

  • ガスコンロ・・・約2円
  • 電気ケトル・・・2.26~3.48円
  • 給湯器+ガスコンロ・・・1.55円

ところがどっこい、給湯器の場合は最初に水を出しているハズなので、その分水道料金がかかります。

もっと言えば待機電力もかかっています。

もっともっと言えば、追加で加熱する際に、若干温度が下がっているでしょうから、実際はさらにガス代を食っているはず。

さあ、収集がつかなくなってきました(笑)

一律の計算なんて意味がない理由

それもそのはず。同じ条件なんて存在しませんし、以下に挙げる理由でこの値段はいともたやすくめちゃくちゃになります(。・ω・。)ナンテコッタ

  • 地方による電気・ガス料金の違い
  • 給湯器・電気ケトルなどの性能の違い
  • ガスコンロで沸かす際、やかんで沸かすのか、鍋で沸かすのか
  • 蓋は閉めるのか
  • 熱の通りやすい鍋・ヤカンか
  • 中火で沸かすのか、弱火で沸かすのか・強火で沸かすのか
  • ケトルなら勝手に止まるが、コンロの場合そうもいかない
  • お湯の少量ならケトルの方が安い
  • お湯が大量なら給湯器

まだまだ挙げられるでしょうけど、「もうわかったよ!」っていう声が聞こえてきた気がするのでやめておきます(笑)

結論!気にすんなよ(笑)

お風呂の淵にアヒルのおもちゃが2つ

結局、僕の算数に意味はなかったと(゚´Д`゚)

一応ムリヤリ結論を出すなら

  • 少量ならケトル(カップ麺程度)
  • 1ℓくらいならコンロ
  • お風呂なら給湯器(つかヤカンかケトルでお風呂はないかw)

なんですけど、上記の計算を参考にして、最善を尽くしたとしても節約できる金額は年間何百円かと思います。

そんなところに労力を注ぐなら、週1でコンビニかスーパーでレジ打ちのバイトでもした方がはるかに効率いいよねっていう結果になりました。以上!!!