キッチンのすべて

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パスタとスパゲッティの違いと日本はパスタ=スパゲッティな理由。

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パスタのイメージ

masaです。

 

突然ですけど、パスタスパゲッティいってわかりますか?

私の中では、「昔の人はスパゲッティって言うよね。あと喫茶店」なんて見当違いな認識をしていました(笑)

でもそんな感じしませんか?え?私だけ?

この2つ、実はハッキリとした違いがあるんですよ^^

 

パスタとは?

マカロニやラザニアなんかもパスタって言うんですよ♪

つまりパスタとは、イタリア語で粉を練って作る食品のこと全てを指す言葉です。そう考えたらラーメンもイタリア語ではパスタですね(^^)

んじゃ、スパゲッティとは?

そして、スパゲッティとはパスタの中の1つ。

パスタには主に2種類あって、1つはスパゲッティなどのロングパスタ。そしてもう1つはペンネなどのショートパスタになります。

チョコに例えれば、パスタはチョコレート。スパゲッティはブラックチョコやホワイトチョコなどの種類といった具合ですね。え?分かりにくい?(゜゜;)

ロングパスタは太さによってその呼び方に段階があり、スパゲッティとは太さが1.8~2mmのものを指すんですよ(´ー`)

その他の太さの名前は?ロングパスタの種類と家庭で使うオススメの太さ

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どうしてスパゲッティ=パスタ?

んで、気になるのがこれです。パスタとごっちゃになってそう呼ばれているんでしょうか?日本ではパスタ=スパゲッティと呼ばれている節がありますよね。最近ではパスタの方が主流になっていますけど。

ということで、調べてみました(^q^)

ヒマな訳じゃないからね!参考になればと思って忙しいあい(以下略)

最初はうどん扱い。

日本に初めてパスタがやってきたのは幕末の横浜。やはり外来品といえば横浜か長崎ですよね^^外国人居留地に持ち込まれたのが始まりだったそうです。

その当時の記事で、日本では「うどんみたい」って思われてたみたいですね(笑)

その後、大正時代に新潟で初めての国産パスタが生まれますが、まだまだ一般には普及せず、一部のレストランで食べられる程度。高級品だったかどうかは謎。

本格化は昭和から。

一般的に広まったのは「パスタ元年」と呼ばれる昭和30年。イタリアから本格的な製造機と製法が輸入されてからなんだそうな。

その頃から日本では海外旅行ブームにもなり、イタリア料理も人気になってきます。よく「イタ飯」なんて言葉を使うのも昭和の世代の人に多いですよね(^^)

スパゲッティがパスタへと進化した。

調べてみた結果、おそらくスパゲッティがパスタと呼ばれるようになったのはバブル期のようですね。イタ飯という言葉が流行っていたのと同時期と思われます。

この呼び方の変化には、2つの理由がありそうです。

スパゲッティしかなかった。

日本で当初製造されていたパスタは、ロングならスパゲッティ(1.8~2mm)、ショートならマカロニしかなかったようです。

これがイタリア料理のブームをきっかけに、「え、パスタってスパゲッティだけじゃないやん」という事が知られていきます。

確かにこれならスパゲッティと呼ばれていたのも納得がいきますね。つまりその当時は「スパゲッティで正解だった」ということです。

バブル期のイメージ

そういう流行。

90年代にはFIFAワールドカップの大会があり、それまで洋食といえばフレンチというのが定番でしたが、トレンド雑誌などのメディアはこぞってイタリアンの特集をとりあげました。

その流れの中でスパゲッティではなく、「パスタ」と呼称することで、さも目新しいものかのように演出したわけですね。

そこはやはり日本人(笑)このあたりから流行に敏感な人がパスタと呼び始め、スパゲッティという言い方=古いという認識になり、今のパスタという呼び方に変わったのだと思われます。

「イタ飯にスパゲッティでも食べに行こうぜ」

「え?あれパスタって言うんだぜ。知らねーの?(にやにや)」

 

つーまーり、冒頭で私が「昔の人が言ってるイメージ」っていうのはあながち間違ってなかったということですね(。-∀-)

まあ、伝わればなんでもいいと思いますけどね。

ただ単に言い方の違いを調べるつもりが、歴史の勉強になってしまいました(笑)

でも、こういった食にまつわる時代背景って面白いと思いませんか?