キッチンのすべて

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ご飯を混ぜる理由【炊き上がりの米を混ぜる必要はないかも】

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茶碗に盛られたご飯

炊きたてのご飯、美味しいですよね。

私は鍋で炊くときもあれば炊飯器で炊くときもあります。

ところで、炊飯器でご飯を炊いたときに、「底のほうから混ぜて、蓋をして蒸らしておく」というのは聞いたことがありますよね?

 

家庭科の先生も

お母さんも

おばあちゃんも

そして我が家の嫁さんも

 

まるで生まれた時からそうしているように炊き上がったご飯を混ぜています。

 

ですが、長年これが疑問でした。

私はズボラなので自分しか食べないときは炊き上がったご飯をそのまますくって食べています。そしてよく思うのが、

 

「混ぜても混ぜなくても味変わんなくね?」

いや、むしろ

「混ぜない方がウマいまである」

 

ご飯はなぜ混ぜるのか、そして混ぜる必要はあるのか。

 

ご飯を混ぜる理由とその必要性について解説します。

炊いた後のお米は混ぜる方がいいのか

ご飯 混ぜる 理由 炊き上がり



実は「混ぜない」ほうが美味しい

結論から言うと、現代社会においては「混ぜない」が正解。そうです、私のしてきた事はこうしてやっと報われたのです(←めんどくさいから混ぜなかっただけ)

 

では、なぜ「混ぜる」という常識がこんなに広く認知されているのでしょうか?

昔は「炊きムラ」があった

簡単にいうと、「今の炊飯器では混ぜる必要はない」んだそうな。

 

大釜に薪で、というような水量の目盛りもなかったような時代は、水加減からして差がありましたし、釜の外側には「おこげ」ができるように、炊き加減も均一ではありませんでした。

そのため、炊き上がったご飯を混ぜて、蓋をして蒸らすことにより、水分のムラをなくす・余分な水分を飛ばすといった時間が必要だったんですね。

人によっては「水は多めで、炊けたら混ぜて飛ばす」「水は少な目で、蒸らしておく」なんてこだわりがあったかもしれませんね^^

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炊飯器も進化している

炊飯器の写真

そして時代が変わり、炊飯器の登場ですが、現代の炊飯器とは違いがあります。

古い炊飯器は「炊くだけ」のものだったのです。

これが多きな違いで、今の炊飯器の多くは最初の「水でふやかす」から「炊き上がって蒸らしておく」までをボタンひとつで完結しているものがほとんどなんですね。

な~の~で、「メロディが鳴ったときには蒸らしまで終わっている」ということ。しかも炊きムラがないように中で「米が踊る」ようにできているため、混ぜる必要はありません。

にも関わらず混ぜるのは、昔の手法が今にそのまま残っているからでしょうか?私が小学校のときは家庭科の授業では鍋を使っていたので、そういう場合は混ぜる必要アリですね。

さらに調べていると、なんと「混ぜない方がおいしい」という科学的根拠もあるんだとか。

 

これを考えると、混ぜるのは「水が多すぎて少し水分を飛ばしたい」や「固かったので蒸らす」といった微調整程度でしか用はありませんね。

これから炊きたてのお米を混ぜている人がいたら「最近の炊飯器は混ぜない方がおいしいんだよ」と言いましょう。あまり長々と理屈をこねると嫌われますけど(笑)

 

炊飯器とお鍋。お米の炊き方と性質を深く知り、今までよりも美味しくいただきましょうね。